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第10回連合千葉定期大会挨拶
連合千葉 会長 黒河 悟

 第10回連合千葉定期大会開催にあたりご挨拶申し上げます。
 まず、9月に実施されました総選挙と今後の政治情勢についてです。
 選挙結果は、ご案内の通り自民党の圧勝、そして巨大与党の出現となりました。このことについて、労働組合は深刻に受け止めざるを得ません。政権交代を実現できなかったばかりか、小泉政権を圧倒的に優位な立場に立たせてしまいました。その結果、小泉政権はこれまで以上に働く者に厳しい政策を展開していくだろうことが容易に予想されます。 すでに、定率減税の廃止が取りざたされ、サラリーマン大増税も秒読みです。懸案事項である年金・医療など社会保障制度の抜本的改革、そして労働契約法を始めとしたワークルールの課題等においても、私たちの主張とは異なる方向となる危険性は十分です。
 労働組合・連合は厳しい国会情況であるからこそ、これまで以上に勤労者・国民の声を日頃から国会に届けなくてはなりません。連合本部と一体となり、働く者を守るための大衆行動を始めとした取り組みを今後展開していく決意を、皆さんと確認したいと思います。
  また、この選挙戦を通じて、自民党の労働組合への対決姿勢が鮮明にされました。これは、自民党が迫りくる政権交代の足音に危機感を募らせた結果、民主党の応援団の第一線にいる連合を大いに意識したからに他なりません。自民党の最終目標が労働組合全体の政治力の封じ込めにあることを連合の共通の認識とすることが必要です。
  一方、労働組合についての民主党前原代表の発言が報道されましたが、連合本部大会での前原代表の「働く皆さん方の目線に立って政治をしていく思いを貫く」という決意を私は率直に受け止め対応して参りたいと思います。ここでは、自民党が民主党最大の応援団の力を削ごうとしていることを民主党の皆さんには認識をいただき、けっして自民党の術中にはまらないよう、また各候補者の応援をした現場の役員と組合員の気持ちを踏みにじらないよう慎重に対応していただけますことをつけ加えさせて頂きたいと思います。
  2年前、連合は「評価委員会」からの提言を重く受け止め、「組合が変わる、社会を変える」をスローガンに、全ての働く人の代表として、社会に共感を呼ぶ運動を推進していくことを誓いました。一挙に変わりきることはできなかったかもしれませんが、年金問題の取り組みなど国民的政策課題への対応や労働相談と組合作り、そして地域貢献活動など各分野で努力の芽が育ちつつあります。今後2年間で、その取り組みをより確かなものにするため連合千葉は引き続き1組織拡大、2中小・地場・零細組合への支援、3政策制度の実現、4地域貢献活動、5政治活動という、構成組織の力合わせで、より大きな成果を引き出すことができる5つの課題に全力で取り組んでいきます。
  また、活動は1中小労働者とパート・契約・派遣労働者に最大限焦点を当てた取り組み、2地域に根ざした顔の見える運動の構築という連合本部の提起に沿って全力を尽くします。
 次に、今期の新たな重要な取り組みとなる「地方連合会・地域協議会」の改革について触れます。この改革の心は連合運動を中央、地方、地域一体で強力に推進することに眼目があります。また、すでに述べました「評価委員会」からの指摘や提言を受けての連合改革の具体的実践であるといえます。
  連合千葉は一昨年本部の論議と平行して、「組織機構検討委員会」を設置し、自らの組織の検証と組織課題の整理を進めて参りました。今後は、二年前に申し上げましたように今後20年間の運動の基礎となる組織作りを図って参りたいと考えます。
 また、今回の改革に関連して労働組合と労働者福祉団体との連携による地域の支え合い基盤の確立も重要な課題です。もともと組合なり労働運動は、働く者の助け合いからはじまり、労働も共済も福祉もすべてを直接扱ってきましたが、歴史と共に分離・専門化して参りました。しかし今、また、地域を媒介に一体的になることが要請されています。これまで以上に労働福祉団体の皆さんとの連携を図って参りたいと思います。
 最後に、連合千葉は現在県内の各方面から注目され、期待されつつあることを確信しており、この期待に応えるためにも、連合本部高木新会長のもとに構成組織・地域協議会が総結集をはかることを確認する大会にしていただけますことをお願いして挨拶とします。



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