新年明けましておめでとうございます。
　昨年を代表する漢字は「新」でした。これには、「古いものを一新して欲しい」「新たな飛躍を期待したい」という国民の切なる思いが込められているように思えてなりません。その国民共通の思いが強くあったればこそ政権交代が起こったのだと思います。
　そんな国民の期待を受けて発足した鳩山政権も発足後１００日余を経過しました。総じて言えば、民主党の掲げた「官僚主導から政治主導の政治へ」また「政官業癒着からの脱却」などをめざす形がこの間様々な場面で見受けられました。来年度の予算編成に関わって行われた行政刷新会議による事業仕分けは、批判を含めて様々な意見も出ていますが、国民に予算や事業について関心を持ち考える機会をもたらし、政治に新鮮さを感じさせたのは間違いありません。
　年末には来年度予算が閣議決定され、またこれから１０年間の経済成長戦略も決定されました。今後はさらに社会保障制度や税制などを含めた経済・社会全体のグランド・デザインを示すことで、国民が確信を持って将来に希望を抱けるようにすることが重要です。
　今、ようやく日本は大きく変わるステージに立ちました。私たちが応援してできた政権です。改革は始まったばかりです。どんな困難があろうとも、まずはこの４年間新政権を支え、日本の政策転換を図らなくてはなりません。
　そのために、本年７月の参議院選挙は極めて重要です。参議院選挙で、連立政権の中心にいる民主党が基盤を固めることにより、政策実現の仕事を着実に実行してもらうことになります。連合はこの参議院選挙を、各産別が擁立する比例区候補者の全員当選と前回から３人区になった千葉選挙区での２名当選は至上命題です。比例区と選挙区での完全勝利のために民主党と連合がしっかりとスクラムを組んで取り組みたいと思います。
　また、次期参議院選挙と併せて重要なのが来年予定される統一地方選挙です。この春以降参議院選挙と平行しながら準備に入りますが、連合千葉の政策・政治活動の将来を展望した時、とりわけ県議会議員選挙で推薦議員の拡大を図るのはもちろんのこと、組織内候補を擁立して闘うことが極めて重要な課題であると私は認識しております。
各構成組織の皆さんにはこの点についてしっかりと受け止めて頂き、今後組織内候補擁立に向けた積極的な対応をお願いしておきたいと思います。
　最後に、勤労者を取り巻く環境はこれまでに無く厳しく、雇用問題をはじめ懸案の諸課題が山積しておりますが、この１年、連合千葉は、�@地域に根ざした顔の見える運動を前進させ、社会連帯の輪を拡大すること、�A労働組合が社会に不可欠なインフラであるという認識を日本社会全体に広め、集団的労使関係を再構築していくこと、�B向こう１０年を見据えた組合を担う人材育成を進めること、などを力点にしながらこの１年活動を着実に実践して参ります。皆さまのご理解、ご協力を心からお願いし、私たちもこの１年間全力で奮闘することをお誓いして新年のご挨拶とします。