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第13回連合千葉定期大会挨拶
2011.10.26
連合千葉 会長 黒河 悟
連合千葉 会長 黒河 悟

 大震災発生から7か月。この間、構成組織・地域協議会の皆さまには、カンパやボランティア派遣を初めとしたさまざまな活動にご協力を賜りました。心より感謝申し上げます。
 この間の活動により労働組合の役割、680万連合の存在が社会に再認識されました。被災地の復旧・復興には長い年月が必要ですが、連合本部・全国の仲間とともに今後とも息長く支援を進めていくことを確認し合いたいと思います。
 今回の大震災は私たちに「支え合い、連帯」がこの社会に欠かせないものであることを教えてくれましたが、これは連合が昨年の12月に私たちのこれからのめざす社会像として提議した「働くことを軸とする安心社会」の実現に通じます。今後2年間の私たちの活動を通して、この理念を広く社会と共有することを目指したいと思います。
 この取り組みのひとつとして地域協議会の再編・新地協の発足があります。7つの新地協と18の地区連絡会の体制で連合千葉の新たな地域活動を進めることとなりますが、「全ての働くものの拠り所になる」、「地域に顔の見える運動」を実践したいと思います。
  地協改革の目的のひとつである組織拡大は、地協と連合千葉との連携はもちろんのこと構成組織とも力を合わせ進めます。本年度は構成組織の協力もあり7000人の増になりましたが、私たちは結成30年を目途にピーク時18万人の回復、そして20万連合千葉の実現をめざします。そのために、昨年発足した「成田国際空港関連労組連絡会」の取り組みを強化するなど、組織拡大の取り組みを、連合千葉の活動の中軸に置きます。

  次に政治に関連して申し上げます。政権交代により自民党政権では進まなかった政策も進んだものがあります。しかし、この2年の間に、民主党政権は3人目の総理大臣に交代せざるをえない事態となっており、国民・有権者の失望をかっているのも事実です。この9月、千葉県出身の野田衆議院議員が総理大臣に就任しました。野田総理は「格差がこれだけ社会に広がる中で、これまで日本を支えてきた分厚い中間層の復活をめざしたい」と述べています。課題は山積していますが、民主党は一丸となって野田政権を支え国民・有権者の信頼を得、期待に応えるよう強く求めます。
 再来年には、千葉県知事選挙、政令市千葉市長選挙、参議院選挙、そして衆議院選挙が予定されます。特に国政選挙はこれまでは、「政権交代」を訴えた選挙、取り組みでありましたが、今度は私たちの応援する政党や候補者がいわば「信」を問われる選挙となります。このことは応援をする私たちも同様です。私たちはそのことを自覚して、しっかりと日頃から論議し、取り組みの土台を強固にしたいと思います。
 今、アメリカ経済の悪化やヨーロッパにおける債務危機、金融危機は雇用悪化に直結しています。私たち足下でも、企業の合併や売却、海外への生産拠点の移動などの動きが激しくなり、雇用そして生活をより不安定なものにしようとしています。このような状況を見るに付け、まさに連合が主張する「働くことを軸とする安心社会」を実現すること、そのための政策のパラダイムの転換は待ったなしだと思います。本大会でしっかり議論し、共通の認識を深め、前進していくことを訴え、挨拶とします。



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