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2012連合千葉新春の集い挨拶
2012.1.6
連合千葉 会長 黒河 悟
連合千葉 会長 黒河 悟

 新年のご挨拶を申し上げます。年が明け、東日本大震災の発生から間もなく1年を迎えます。この間、私たちは被災地の復旧、復興、再生を願いカンパやボランティア活動を行って参りましたが、まだまだ被災地の困難は続きます。年頭にあたり、私たちは引き続き被災地支援の活動を本年も進めていくことをまず誓い合いたいと思います。
 震災に関連して言えば、昨年を代表する漢字が「絆」であったのは当然かもしれません。東日本大震災は、私達に「支え合いや連帯」と言う価値観の大切さを気づかせてくれました。 これは、連合がめざす「働くことを軸とした安心社会」の実現と言うことに重なります。昨年、この考えを社会の各界・各層、国民に訴えて行こうとした矢先に東日本大震災が起こり、遅れていた取り組みを本年、改めて進めて参りたいと思います。
 連合千葉は経営者協会との春の定期協議の中で問題提起させて頂くことや春季生活闘争でのキャラバン街宣・駅頭行動での県民・市民の皆さんへの訴えを初めとした取り組みを進めます。本日参加の皆さまにもご理解ご協力をお願いします。本年は、「社会保障と税」が大きな政治的課題になりますが、その論議にあたっても「私たちが目指す社会像」の明確化が欠かせません。連合がこの間ずっと訴えてきた格差社会の克服のためにも、「働くことを軸とする安心社会」の実現を社会全体で共有化する取り組みに全力を尽くしたいと思います。
 震災からの復興・再生と合わせて、喫緊の課題となっているのが日本経済の回復ですが、状況はますます厳しくなっていると言わざるをえません。とりわけ、円高は製造業を直撃しています。千葉県内においても、昨年夏以降、電機産業を中心に企業の売却や工場の閉鎖の報道がされているのはご案内のとおりです。まさに、現場の労働者が困難に直面しています。政府には、経済対策とりわけ円高対策を迅速に実施するよう改めて強く求めたいと思います。
 このように、震災からの復興、日本経済の回復、まさに日本の再生に国民や政治がひとつになって進まなくてはならない時にも関わらず、今日の政治には危惧を抱かざるをえません。
 昨年末には、民主党からの離党者が出ました。残念であるのを通り越し、憤りすら感じます。民主党の皆さんには、与党として苦しい時だと思いますが、各議員の皆さんには臆せず、逃げることなく正面から立ち向かって行くことを期待します。
 最後に若者の問題について触れます。とりわけ雇用問題です。若年者の失業率が高いのは世界的な現象ですが日本も例外ではありません。今日、このことの歪みが社会や制度の様々な面に現れ、深刻になっています。また、若者の不満や不安が鬱積し爆発しつつあります。
 昨年末の大阪府知事・市長の同時選挙では20代・30代の8割は大阪維新の会に票が流れました。昨年起こった、中東のジャスミン革命、アメリカで「ウォール街を占拠せよ」の行動、ヨーロッパでの暴動と世界でも同様です。若者に希望を抱かせることが出来るか否かが極めて重要な社会的・政治的課題になっていると思います。労働組合もそのことをしっかりと受け止めて、本年の活動を進めて参りたいと思います。
 困難な局面は続きますが、当面する春季生活闘争や組織拡大を初めとした諸課題に、連合千葉は皆さんと力を合わせ全力で取り組んで行きますことをお誓いし、新年の挨拶とします。



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