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連合千葉「2019年 新春の集い」小谷会長挨拶(全文)
2019.1.8
連合千葉 会長  小 谷  裕
連合千葉 会長 黒河 悟

 新年明けましておめでとうございます。昨年中は、連合千葉ならびに各地域協議会の諸活動に対し、構成組織・地域協議会をはじめ、関係団体の皆さまにご理解・ご協力をいただいたことに、厚く御礼を申し上げます。
さて、昨年を振り返ると、様々な出来事がありました。自然災害の多発、働き方改革関連法の成立や外国人労働者受け入れの問題、官僚や企業の不祥事等々、それぞれの問題が大きく、我々に関わる問題が多かったように感じます。ポイントを絞りながら、我々に関係する昨年の出来事を振り返りつつ、今年の課題に触れさせていただきます。

 1点目は、働き方という点についてです。昨年は、4月に無期転換ルールという労働者契約法の執行、10月には同事業所での派遣は上限が3年間という改正労働者派遣法の執行、通常国会での働き方改革関連法の成立、秋の臨時国会では入管法の改正といったように、働くということに関する法改正の執行や成立など、大きく変わった年でした。このことに関連した今年の課題は、昨年執行された労働者契約法や労働者派遣法の改正について、働く者全てを対象とした活動という観点から、いかにして有期契約雇用者や派遣労働者に対して周知していくかだといえます。我々連合千葉としては、各地域協議会を含め街宣活動を中心とした周知活動を実施していく所存であり、構成組織においても理解と協力をお願い致します。
 また、働き方改革関連法については、早々に取り組みがスタートする2019春季生活闘争との関りを含めて触れさせていただきます。賃金の引き上げについては、社会全体に賃上げを促す観点とそれぞれの産業全体の「底上げ・底支え」「格差是正」を強化する観点から、2%を基準に、定昇相当分を含めて4%程度を要求水準としています。その上で今次取り組みについては、足下の最大の課題である中小組合や非正規労働者の賃金を「働きの価値に見合った水準」へと引き上げていくことであり、産業ごとの最低水準や到達目標水準等の確認など、その足掛かりを築いていく年と位置付け、「賃金水準」を追求することを強化していくことです。持続的な成長を確かなものとするためにも、各構成組織のご奮闘を期待します。

 そして働き方改革関連法への対応についてです。罰則付き36協定、同一労働同一賃金、高度プロフェッショナル制度等が昨年の通常国会で成立しました。もともと長時間労働の是正が大きな目的であったにもかかわらず、高度プロのような、長時間労働を助長するような法が成立したことは遺憾といわざるを得ません。だからこそ労働組合の役割として認識しなければならないことは、いかにして法を上回る権利を勝ち取るかにあります。例えば労働基準法は労働条件の最低基準を定めたものであり、これまでも労使交渉により、法を守ることはもちろん、それを上回るための取り組みを行ってきました。そしてそのことが社会に広がることで働く人の労働条件の向上に繋がり、ひいては法改正にもつながってきました。したがって、2019春季生活闘争においても、働く人全ての働き方改革に繋がる取り組みとなるよう構成組織の努力をお願い致します。
 課題のもう一つは政治についてです。通常国会での働き方改革関連法、臨時国会での入管法等、我々働く者にとって大きな影響が想定される法改正にも関わらず、十分な議論がされないまま、与党の数の力で押し切り、しかも詳細はその後の審議会での議論や省令・条例で定めるとしたことは、働く者はもちろん、国民の存在を全く無視した国会運営といっても過言ではありません。こうした政治運営が続くのであれば、今後、我々は安心して生活できるのか、といった不安を強く抱くものです。だからこそこうした体制を早く変えていかなければならないと強く感じます。
 今年は統一地方選、参議院選の年です。まず参議院選から申し上げると、本来、野党の力を結集して、与党を追い詰め、政権交代の足掛かりにしていくという参議院選挙にしていかなければなりません。しかし、現状は、立憲民主党・国民民主党・無所属に分かれたままであり、それぞれが独自の路線を進んできているように思えます。早期に大きく変わることが望みにくい現状からすれば、まずは与党を利することがない、このためにどうすればいいのか、そのことを両党に臨みたいです。
 一方で、我々応援団としての連合千葉の対応ですが、現在は、比例区として組織内候補予定者10名の浸透活動を展開中であり、擁立産別以外の産別もそれぞれ支援候補者がほぼ決定した状況にあります。それぞれの産別において、支援候補者氏名の徹底と個人名での投票依頼の徹底、そして投票率向上に向けた取り組みを併せてお願いします。
 選挙区については、いまだ候補者の推薦には至っていませんが、政党との調整を含めできる限り早期に決定していきたいと考えています。その際には、これまでも我々連合千葉の思いを酌んで活動していただいている現職の長浜参議院議員を中心に検討していくことを申し述べておきます。
 その前段の統一地方選について、地方選に直接国政を持ち込むことはないが、地方の時代を創っていくためにも地方での野党の力を強めていくことが重要だと考えます。そのためにも推薦候補者全員の必勝に向け、一丸となって取り組むことを確認し合いましょう。
 構成組織においては、参議院選の比例区との関りで支援政党がある中で、それ以外の政党の支援を求めることは組合員の理解が得られないといった声もありますが、原点に立ち返って考えれば、連合は、勤労者政策の実現を大きな目的として結成されたといっても過言ではありません。「力と政策」のスローガンにはその意味が強く込められていることを改めて認識し合いたいです。だからこそ、所属政党に強くこだわるのではなく、連合の政策実現、すなわち働く者、生活する者の立場から、より働きやすく、より生活しやすい社会をつくるために努力してくれる人を推薦しているわけであり、併せて与党を利さないということで職場組合員の理解活動をお願いします。

 課題の3点目として、今年は連合結成30周年となる節目の年です。連合本部においては、新たな連合ビジョン、連合運動強化検討委員会において、これからの運動について検討しており、現在、各構成産別、地方連合会において、組織討議を行っているところです。連合千葉としても、組織討議に参画するとともに、一方で独自に組織財政検討委員会において、連合千葉の活動の棚卸をしつつ、時代の変化を踏まえ活動のスクラップ&ビルドを含めた今後の活動について検討しています。いずれもこれまで築いてきた運動を大切にしながら、これからの運動へと進化させていきたいと考えているものであり、皆様方の積極的な議論への参画をお願い致します。
 その他にも組織拡大、男女平等参画、政策制度改善等々様々な課題も山積していますが、時間の関係上割愛させていただくことをご容赦願います。
最後に、「災い転じて福となす」という言葉があります。昨年を表す漢字は「災」でした。本来の意味とは違いますが、今年が各構成組織ならびに参加者の皆様にとって「福」の多い年となることを祈念するとともに、引き続き連合千葉の諸活動に対するご理解ご協力をお願い致します。

 



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