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連合千葉 第23回地方大会 鈴木会長挨拶(要旨)
2016.10.28
連合千葉 会長 鈴木 光
連合千葉 会長 鈴木 光

 この一年を振り返れば、自然災害が連続した年でありました。
 4月の九州熊本県を中心とする地震災害において、亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災されたすべての皆様に心からお見舞いを申し上げます。連合は、発災直後から構成組織とともに救援カンパ、ボランティア派遣などに取り組み、義援金として熊本県知事にお渡しました。私たちも、労働運動の立場から継続した支援により現地を支えていくことが大切であります。
 一方、東日本大震災の発災から5年半が経過しましたが、依然として16万人を超える方々が避難生活を余儀なくされています。私たちは決して震災を風化させず、継続した支援の活動を連合本部や連合関東ブロックと連携して進めていくことを改めて誓い合いたいと思います。引き続き、各構成組織・地域協議会の継続した支援をお願いいたします。

 まず、はじめに、第24回参議院選挙の取り組みについてであります。連合として、比例代表にこれまで最多となる12名の組織内候補者を擁立し、結果として8名の当選となりましたが、次へのステップに繋がるものと考えます。各構成産別・単組として、長期にわたり創意・工夫した活動を展開したものと考えます。選挙結果は、政権与党が2/3議席を確保する結果となりました。
構成組織における参議院選の総括は、組織強化を第一義にされているものと考えますが、今回の取り組みを継続・強化し、次の国政選挙に結び付けて頂きたいと考えます。
千葉県選挙区の取り組みにおいては、いち早く「小西洋之」候補を推薦決定しましたが、民進党の結党以後、千葉県選挙区において新たな公認候補が追加決定され、情勢は一変したわけであります。
特に公営掲示板へのポスター掲出にあたり、推薦していない候補でありましが、連合千葉として、今後の運動的な観点に立ち、先を見据えた対応を図ることが必要であるとの判断に立ったものであります。
 今次、参議院選のまとめにあたり、推薦の原則論を堅持することを確認しておりますが、本委員会において総括論議をお願いしたいと思います。
結果は、大変厳しい諸活動の中、「小西洋之」候補は、3位で再選を果たすことができました。改めて、連合千葉としての力を如何なく発揮できたことと猛暑の中、日夜を分かたぬ取り組みに感謝を申し上げます。

 ふたつとして、安倍政権による経済政策、いわゆる「アベノミクス」が打ち出されて3年余が過ぎましたが、当初の「金融緩和」「財政出動」「成長戦略」からなる「三本の矢」は、限界が明らかになりながら、総括・検証もせずに、昨年秋にまたしても「新三本の矢」として、「GDP600兆円」「希望出生率1.8」「介護離職ゼロ」を打ち出し、その実現施策として5月に「一億総活躍プラン」が閣議決定されました。
その個別項目では、最低賃金の引き上げ、非正規雇用者、保育士や介護
職員の処遇改善など、これまで連合が政策提起してきた重なる部分が数多く見られるわけであります。さらに財源そのものが示されておりませんし、格差の拡大が進行する中、とても生活者・勤労者に目を向けたものでなく、「アベノミクス隠し」と「消費税率再延期」は、社会保障と税の一体改革を先送りして、今夏の参議院選挙対策そのものにすり替えられてしまったのであります。
日本経済は、景気回復が見通せない状況下、現場では労使が知恵を出し
合いながら懸命な努力を重ねており、安倍政権の「経済の好循環を作り出す」という言葉だけの政策は、将来に対する政治・経済の責任を放棄するものであります。

 みっつめは、安倍政権が進める「働き方改革」についてであります。
日本の長時間労働の是正をいいながら、長時間労働を助長させる裁量労働制の拡大や、残業代ゼロという「高度プロフェショナル制度」導入に向けた労働基準法改悪の旗を降ろしていないわけであります。
 また、過日の広告会社における過労自死事件が発生しました。
現実を直視すれば、今問われているのは、「働かせ方の見直し」であり、「これ以上働かせてはダメだ」とう労働時間の上限を例外なく定める法規制が必要であります。
いずれにしても、日本の社会で進行している少子・高齢・人口減少、格差の拡大や貧困の固定化が強く懸念されている中では、「雇用の安定とともに、持続可能で安心できる社会保障制度」を確立し、生活者の将来不安を取り払い、需要を喚起することこそが、持続的な経済サイクルの原動力となるわけであります。 私たち連合千葉に結集する仲間とともに「働くことを軸とする安心社会」の実現に向けて、働く者・生活者の視点に立った政策・制度を実現しうる政治を追及しようではありませんか。

 最後に、後半年度となる1年は、直面する労働者保護ルール改悪阻止行動として、「クラシノソコアゲ応援団!RENGOキャンペーン」第2弾の取り組みがスタートします。構成組織・7地域協議会、福祉事業団体の仲間とともに社会運動として、世論のうねりを創ろうではありませんか。
 明年の衆議院選挙、2017春季生活闘争や組織拡大をはじめとした様々な課題について、連合千葉は皆さんと力を合わせ、全力を挙げて頑張り抜く決意を申し上げ、連合千葉を代表しての挨拶とします。



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