第８８回千葉県中央メーデー参加の組合員、ご家族、諸先輩の皆さん大変ご苦労さまです。 昨年４月１４日に発生した「熊本県」を中心とする九州地震災害から１年が経過しました。しかし、今なお多くの人々が避難生活を余儀なくされており、一日も早い復旧・復興を望むものであります。
　また、東日本大震災から、６年が経過しましたが、現在も１２万人に及ぶ避難者が不自由な生活を強いられています。連合は、労働運動の原点ともいえる「助け合い・支え合い」のもと、震災を決して風化させず、被災地の「復興・再生」を引き続き支えていくとともに、被災地の皆さんや全国の仲間と連携した取り組みを継続・強化してまいります。

　さて、メーデーは、ご承知のとおり「労働者の国際連帯の日」であります。 私たちは、国際労働組合総連合会や諸外国の労働組合と連帯し、すべての人のディーセント・ワーク（働きがいのある人間らしい仕事）の実現のために、格差を是正し、自由と世界の恒久平和、貧困の撲滅をめざしていきます。

　連合は、２０１７春季生活闘争を「底上げ・底支え」「格差是正」で「クラシノソコアゲを実現しよう！長時間労働撲滅でハッピーライフの実現」をスローガンに掲げ、社会の不条理や格差の拡大を許さず、働く者・国民生活の底上げをはかるために、月例賃金の改善に拘る取り組みを継続強化してきました。 　私たちは、社会経済の原動力である「働くこと」の価値を高め、働く者が安心して働き続けられる「社会的セーフティネット」こそが、政府の成長戦略の核心であることを強く訴えています。賃金が上がらず、物価や負担だけが上がれば、格差は更に拡大します。持続可能な「安心社会」を実現するため、あらゆる職場で労働組合の社会的意義を積極的にアピールして、働く仲間を増やし、運動を展開しましょう。 　
　政府は、３月２８日に「働き方改革実行計画」をとりまとめました。その中では、時間外労働の上限規制や同一労働同一賃金に向けた労働基準法改正が柱となります。
　連合は、「罰則付き時間外労働規制の導入という、労働基準法の制定から７０年を経て、大改革に至ったものである」と評価しております。 今後、法制化に向けて政府がやるべきことは、すべての働くものが安心して働くことができる労働条件を整えることです。また、政府与党に対しての社会的うねりを巻き起こすために、連合は「クラシノソコアゲ応援団ＲＥＮＧＯキャンペーン」を全国で取り組んでおり、働くものの暮しの底上げをめざして行動しております。引き続きのご理解とご協力をお願いします。

　さて、世界各地では、未だに自由と平和を脅かす状況が続き、地域紛争や非情なテロも後を絶ちません。私たちは、いかなる国に対しても紛争やテロを許さず、平和の構築、貧困の撲滅、格差の是正に向けて、力を結集して行動しなければなりません。一昨年来、安倍政権による労働者保護ルールの改悪や安保法制の強硬採決、現在、テロ等準備罪（共謀罪）の法制化に向けた動きなど、働くもの・生活者の安心が脅かされています。
　日本は今年、戦後７２年を経てすべての働くものの生活が、平和の上に成り立っていることを改めて確認し、「戦争を二度と繰り返してはならない」という平和への誓いを次世代に継承していく責務があり、これからの平和運動を力強く推進していくことを訴えるものであります。

　次に、５月に執行される千葉市長選挙、年内に想定される第４８回衆議院選挙についてであります。
　経済・産業政策、雇用の安定と拡大、安心の社会保障制度の確立など、連合千葉は、３期目を目指す現職「熊谷俊人」候補者の勝利と衆議院組織内候補者・推薦候補者の必勝を期し、全力を挙げることとします。
　働く者の仲間を市政・国政の場に送るため皆さんのご支援を重ねてお願いする次第であります。

　結びに、私たち１５万連合千葉は様々な主要課題に対して、すべての働く仲間とともに、「長時間労働の撲滅　ディーセント・ワークの実現！　支え合い　助け合い　心をひとつに力を合わせ、暮しの底上げ実現」をめざします。
　そして、「働くことを軸とする安心社会」を切り拓くため、第８８回千葉県中央メーデーの成功を祈念し、実行委員会を代表してのあいさつとします。
　メーデー万歳！共に頑張りましょう！！