県内各地から本2019春季生活闘争総決起集会にご参加いただきありがとうございます。そして日常の連合千葉の諸活動に対するご理解・ご協力に対し重ねて感謝申し上げます。
本日の総決起集会には、大変お忙しい中を連合本部から内田副事務局長、政党関係からは立憲民主党から長浜参議院議員、国民民主党奥野県連代表、社民党小宮県連代表、連合千葉議員団会議天野会長にご参加いただきました。厚くお礼申し上げます。

　はじめに、本決起集会の目的について確認し合いたいと思います。一つは、連合組織として、本春季生活闘争の勝利に向けた構成組織全体として意志結集を行うことであります。そしてもう一つが、連合が取り組む春季生活闘争が働く人全てを対象とした取り組みであり、我々の取り組みを社会に波及させていくというアピールの場でもあります。このことについて参加者の皆さんと改めて認識し合い、この後のデモ行進までご協力をお願いいたします。

　そのうえで今次春季生活闘争の取り組むポイントについて触れさせていただきます。まず賃金の引き上げについてであります。我が国経済は、今年の１月で戦後最長の成長を続けているとみられていますが、我々働く者・生活する者にとっては、全く実感するものではなく、加えて米中の貿易戦争をはじめ海外の景気動向を含めてどのような変化が起こるか先行き不透明な状況にあります。
　今の経済の課題は、いかにして経済を自立的・持続的に成長させていくかであり、そのためには個人消費の回復、そしてそのための賃上げが必要なわけであります。このことは政・労・使の認識は一致しているところです。連合は消費喚起には、経営側の言うボーナスや手当を含めた年収ベースではなく、月例賃金の引き上げこそが効果があると主張するところであり、月例賃金の引き上げにこだわり、その引き上げを求めているところです。
　2014年以降、賃金の引き上げが行われてきていますが、その中での課題が依然として大手・中小、男性・女性、正規・非正規といった中での格差が是正されていないことにあります。その対応のひとつとして、サプライチェーンで生み出された付加価値を公正に分配することであり、大手・中小の商慣行の見直しをはじめとしたこうした取り組みを社会運動として展開していく必要があります。
　連合千葉としても、賃上げの必要性を働く人全てに波及させていくために、そのけん引役としての社会的役割を果たしていく所存であり、各地域協議会での街宣行動、アピール行動をはじめ、あらゆるチャンネルを使いながら社会に向けて発信していきたいと考えており、そうした行動への協力もお願いいたします。

　一方で、働き方といった点も今春季生活闘争の柱として取り組みを進めることとしています。「全ての労働者の視点に立った働き方の実現」に向けて、長時間労働の是正や均等待遇の実現を目指すものであります。働き方は、産業・企業・職場ごとに様々であり、当該の職場実態を熟知しているのは当該の労使です。だからこそ実態を直視して、その解決策を見出すのが今次闘争における労使交渉です。そしてその成功例を広く社会に知らしめていくことが社会全体の働き方改革につながっていくものと考えています。労使でそうした取り組みができるように、お互いの知恵を出し合っていく、そのような交渉になることを強く期待するものであります。

　もう１つ加えさせていただくと、総合生活改善は、労働条件改善と政策制度改善の両輪からなっています。連合千葉としては、これまでも県への申し入れをはじめ、各地協での行政申し入れを行ってきています。そして、我々の政策実現に向けた議員を多く輩出するための政治活動にも取り組んできています。
　今年は４月の統一地方選と７月の参議院議員選挙と大きな選挙が控えており、構成組織においては、春季交渉と並行して、我々の推薦する候補予定者の浸透に向けた取り組みが進められていると認識しています。
　われわれの支援する政党が分裂し、難しい状況下での取り組みとなっていますが、それぞれの政党の細かい政策に固執するのではなく、それぞれの政党の根本は、勤労者・生活者・納税者という立場からの政策実現であり、そのことは我々連合と同じ思いであるはずです。だからこそ、連合千葉として推薦してきているわけであり、そのことでの組合員・家族の皆様への徹底、あわせて投票率向上の取り組みをお願いします。

　最後に、2019春季生活闘争は、これからが本格的な交渉となってきます。まずは、3月13日の集中回答日に向けて全力を尽くすこと、そして第２弾以降の、言わば中小企業労使の回答引き出しが、働く者全てに波及させていくことではさらに重要となるわけであり、各組織のご奮闘を祈念いたします。そして納得できる成果獲得に向けて、連合千葉が一丸となって取り組むことを本日ご参集の皆さまで確認し合いたい、このことを申し上げ主催者を代表しての挨拶といたします。
　共に頑張りましょう！！