連合千葉
トップページ
新着ニュース
連合千葉の紹介
地域協議会
労働相談
リンク
トップページ会長談話第90回千葉県中央メーデー 実行委員長挨拶

第90回千葉県中央メーデー実行委員長挨拶(要旨)
2019.4.27
 
連合千葉 会長 黒河 悟

 

連合千葉 会長 小谷 裕

 第90回千葉県中央メーデーにご参集の皆さま大変お疲れさまです。併せて日常の連合千葉ならびに中央地協の諸活動に対するご理解・ご協力に対し重ねて感謝を申し上げます。90回という節目のメーデーがこうして多くの働く仲間の皆さんの参加によって開催されることをともに喜び合い、メーデー実行委員会を代表して挨拶を申し上げます。

 本日のメーデーには、大変お忙しい中を千葉県からは滝川副知事、吉野商工労働部長、千葉市から熊谷市長、千葉労働局から高橋局長、政党から立憲民主党生方県連代表、国民民主党奥野県連代表、社会民主党小宮県連代表にご参加いただいております。その他、福祉団体、関係団体の代表の皆さま、そして中央地協に関わる各級推薦議員の皆さまにも参加いただいており、厚くお礼申し上げます。

 さて、メーデー開催にあたり、まず政治の問題から触れたいと思います。直近に行われた統一地方選については、連合千葉として、県内それぞれの地域において、働く者、生活者の立場から活動してくれる候補者の必勝に向けて取り組みました。その結果、55名の推薦候補者の内、48名が当選を果たすことができました。推薦候補者全員の当選を果たすことはできませんでしたが、一定の成果を勝ち得たと受け止めています。改めて組合員・家族の皆様からの推薦候補者へご支援をいただいたことに感謝申し上げます。今後は、当選した議員と連携して、本来の目的である我々の政策の実現に向けて取り組みを進めていくことについて改めて皆さんと確認し合いたいと思います。

 本統一地方選の総括はこれから行うこととなりますが、私見として、今回の選挙で課題・気がかりということで2つの点について、申し上げさせていただきます。

 1点は投票率の低下、とりわけ県内の多くに地域で過去最低の投票率を記録したということは大きな課題としてとらえなければならないと思っています。投票に行かない理由として、あるアンケートでは「仕事があった」「候補者の違いが判らない」「関心がない」といったことが上位とされていました。私たちの生活問題の大半は、国や地方行政に関わるものであり、法や条例は生活に直結するわけです。「生活上の優先順位」や「無関心」で投票を棄権することは、自分の生活に無関心といっても過言ではありません。我々が、働く者・生活者の立場から、候補者の推薦を行っていること、そして「投票に行こうよ」運動を、組合員・家族にとどまらず、広く社会に訴えていくといった取り組みを強化していく必要があると考えます。

 もう1点は、支援政党の分裂です。地方選挙では、それぞれの地域事情があるだけに、国政の状況が大きく影響されるということはないと考えますが、結果を見る限り、野党の分裂ということが、投票率の低下、新人の立候補という点を含めて少なからず影響されたと見ざるを得ません。国政のみならず、地方議会においても、自民党をはじめとした保守勢力の圧倒的な数の力によって、一方的な政治運営がされている現状があります。こうした批判に対する受け皿が分散していることや、変えよう・変えなければならないと立候補する側・有権者側双方の動きに制約をかけているのではないかとも思います。こうした状況をできる限り早期に打開すべき対応を政党には望みたいと考えます。我々応援団としては、働く者・生活者という立場で活動してくれる候補者支援で一本化していく思いであることを申し上げておきます。

 これからの選挙については、6月の市原市議選、7月の参議院選挙と続くわけです。市原市議選については、「吉田峰行」「宮国克明」現職2名を推薦しており、現在当該地協・地区連を中心に精力的に活動を展開しています。参議院議員選挙・千葉県選挙区について「長浜博行」参議院議員を推薦決定しているところであり、今後比例区の産別擁立10名と併せて具体的な支援活動の取り組みとなります。両選挙に関して、先に述べた課題への対応という点を含めて皆さんの積極的な支援を改めて要請いたします。

 さて、メーデーは、今ではこの時期に「労働者の祭典」として、各地域で一大イベントとして開催されており、長きにわたり、人権や労働基本権の確立、民主主義の発展、恒久平和等々、社会に向けてメッセージを発信することにより、大きな役割を果たしてきています。こうした社会に対するメッセージという点で、今日の状況から何点かについて触れさせていただきます。

 1点目は、働き方改革についてです。昨年の国会で成立した働き方改革関連法が本年4月1日から順次執行されています。働きすぎを防ぐということを主たる目的とした労働時間法制の見直しとして、残業時間の罰則付き上限規制、年5日間の年次有給休暇取得の義務化、勤務間インターバルの努力義務等々です。

 今年の2019春季生活闘争においては、賃金の引き上げと併せて、こうした法改正の動きを踏まえ、長時間労働の是正に向けて、まずは労使交渉において、三六協定の点検・厳格化、そして労働時間管理の徹底を求めること、併せて、業務量の棚卸や人員体制等の見直しを図るよう構成組織に求めてきたところであり、多くの前進回答がありました。

 働き方改革のもう1つのポイントである雇用形態に関わらない公正な待遇の確保として、いわゆる同一労働同一賃金の原則の適用については、大企業では来年4月、中小企業では再来年4月から執行されることとなっています。これも本春季生活闘争において、その準備期間として、各種手当を含めて、正規雇用と非正規雇用の処遇の違いの有無、その違いの意味を確認するよう求めてきているところです。

 こうしたように、まず企業労使として徹底することから取り組みを進めてきているところですが、今後は、こうした取り組みの横展開を含めて、我が国全体として働き方改革について、その趣旨の徹底を併せて社会運動・大衆運動として広げていくことが必要であり、連合千葉としてもそうした取り組みを強化していきたいと考えています。

 2つ目は、「助け合い・相互扶助」という点についてです。東日本大震災から8年、熊本県を中心とする九州地震から3年が経過したところですが、今なお多くの人々が避難生活を余儀なくされており、1日も早い復旧・復興を強く念ずるものです。加えて昨年は、その年を表す漢字が「災」であったように、地震、豪雨、台風といった自然災害が多発した年であったわけであり、このことを含めて平成の時代は自然災害が多発した時代といわれています。

 我々の労働運動の原点である「助け合い・相互扶助」の観点からも、先の震災をはじめこうした災害を風化させてはならないということ、そして近年頻発する自然災害に対する支援についても、被災された皆さんはもちろん、全国の働く仲間や各福祉団体と連携を図りながらこうした取り組みを強化していかなくてはなりません。本日参加の皆さん方と改めてその点を確認し合いたいと思います。

 3点目は、恒久平和についてです。メーデーは「働く者の国際連帯の日」です。直近のスリランカ連続爆破テロや米朝首脳会談以降の北朝鮮の動向等々、いまだ世界各地では、資源や宗教等々、様々な要因の下で地域紛争やテロが後を絶ちません。我々が組合活動をはじめ様々な活動ができるのは、その前提となる平和があるからです。だからこそ世界の平和を強く望むものであり、世界の恒久平和の構築に向けて、世界各国の各種の組織と連携をしながら、その取り組みを強化していくことも、改めて認識し合いたいです。

 その他にも、政策制度改善や組織拡大、男女平等参画社会の実現等々、広くアピールすべき項目はありますが、時間の関係上割愛することをご容赦を願います。

 最後に、間もなく平成から令和へと時代が変わりますが、元号が変わっても「働くことを軸とする安心社会の実現」という基本的な考え方は変わるわけではありません。この「働くことを軸とする安心社会の実現」に向けて、連合千葉・構成組織・地域協議会、そして職場・家族が一丸となって取り組むことを本日ご参集の皆さまで確認し合いたい、このことを申し上げ実行委員会を代表しての挨拶といたします。

以 上



ページ最上部へ

  Copyright(C) 2007 RENGO CHIBA / All Rights Reserved.