解雇撤回
労使の経営協議会発足
→利益も上がり・明るい職場に
…A市:ガソリン・プロパンの燃料店勤務/46歳・男性…
中小企業退職金共済制度(中退金制度)の契約解除に伴い、社員に支払われるはずの退職金を「全額会社に戻すことの承諾書」に押印するよう強制的に求めてきた。ガソリンの価格破壊が続いて経営が苦しいとしても、制度として本人に支払われるべきものを会社が取り上げるようなことは許せないと、反対した私に一方的な解雇通告をしてきた。
連合群馬の労働相談に電話をし「悪質な内容であること、従業員全員に対する承諾書の求め方の確認が必要、労働組合を結成する必要があること」などのアドバイスを受けた。
私は信頼できる仲間に話した。ゼンセン同盟・連合群馬の支援を得ながら組合結成準備会を7名でつくり、賛同者を拡大し105名で結成大会ができ、ゼンセン同盟加盟も決めた。団体交渉を行い、私への解雇通告の撤回、仲間の雇用も守り、現在では良好な労使関係が保たれている。労働条件面でも成果が上がっており、賃上げ4%、一時金・休日増を獲得することができた。また、労使の経営協議会が発足し、生産性が上がり利益も向上。組合員の顔も明るくなり、快適な職場環境を作ることができた。
私たちの組合づくりの成功例が広がり、同業他社にも労働組合ができて仲間も増えた。ほんとうに組合を作って良かったと思っている。 |