連合千葉

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会長挨拶・談話

2021/01/04 2021新年の会長挨拶

 構成組織組合員・家族の皆様、関係組織の皆様、明けましておめでとうございます。皆様方におかれては家族おそろいで健やかな新年を迎えられたこととお喜び申し上げます。昨年中は、連合千葉の諸活動に対し、構成組織・地域協議会をはじめ、関係団体の皆さまにご理解・ご協力をいただいたことに厚く御礼を申し上げます。
 さて、昨年来、新型コロナウイルスの猛威に世界中が襲われ、未だ収束の兆しさえ見えない状況が続いています。そしてこのコロナによって様々な分野で大きな影響を受けています。こうした状況を踏まえつつ、関連する今年の課題といった点について述べさせていただきます。

 1点目はコロナ禍において、私たちの生活を支えている人たちへの対応についてです。医療・介護・福祉の関係者をはじめ、生活必需品販売、物流、公益等に携わる皆さん方は、感染の恐怖・不安と闘いながら私たちの生活を支えてくれています。こうした人たちは、通常業務だけでなくコロナへの特殊な対応も加わっているところであり、厳しい環境下で長時間労働を余儀なくされ、しかも不慣れな働き方が求められるということとなっています。私たちの生活を支えている人たちに改めて心からの敬意と感謝の意を表するとともに、この実情を多くの皆さん方と共有する必要があると思います。
 一方で、こうした人たちの処遇は、その働き方の苦労や価値に比して、総じて低い水準にあると言われています。その多くの人達は、労働組合として組織されていないため、処遇改善が進みにくい環境にあると言わざるを得ません。だからこそ我々組織労働者、労働組合・連合が、働き方の価値に見合った処遇水準への引上げに向けて、その役割発揮をしていかなければならないと認識することが必要です。
 2021春季生活闘争は、それぞれの産業・企業が厳しい環境に晒されていることを理解しつつも、「賃上げの流れを止めない」ということ、そしてコロナ禍で必死になって頑張っている働く人たちへの賃上げを波及させていくためにも、労働組合として先駆的な役割を果たすことが求められます。2021春季生活闘争の意義をご理解の上、構成組織それぞれのご奮闘を期待すると同時に、連合千葉としても広く社会に訴えていく所存です。

 2点目は、コロナ禍における政策制度改善ならびに政治に関してです。コロナ禍で経済が大打撃を被り、飲食業や観光業など多くの企業で雇用問題が深刻化し、コロナによる失業者数は7万人を超え、今後さらに増えるとの予測も報じられています。
 特にパート、派遣、契約社員など、働く人の中でも弱い立場の人にしわ寄せがいくことを強く感じさせられました。連合千葉としても、千葉県や千葉労働局、経営者協会等に対して、「雇用と生活」を主眼に、雇用対策はもちろん、各種支援金、助成金等の拡充・周知を要請してきています。今後も状況を見極めながら各地域協議会との連携を含めて実施していく所存です。
 一方で、今回のような過去に経験したことのないような事態に陥った場合の政治・行政の重要性を再認識させられました。自らの力ではどうにもできない事柄に対して、政治・行政がどう支援の手を差し伸べるかであり、とりわけトップのリーダーシップが問われていると思います。国政に限らず、県・市町村においても、当該の住民が何を望んでいるのか、何を不安に思っているのか等々、そのことへの対応をトップリーダーが発信することにより安心に繋げていくことが重要だと思います。
 今年は、千葉県知事選、政令指定都市である千葉市長選、そして10月までには衆議院選挙も執行されることとなっています。連合千葉として、知事選では現千葉市長の「熊谷俊人氏」、千葉市長選では元千葉市副市長の「神谷俊一氏」、衆議院選につきましては、千葉県全13選挙区中12選挙区で、立憲民主党の公認候補をすでに推薦決定し、それぞれの段階で取り組みをスタートさせています。コロナ禍で従来の選挙とは違った環境となりますが、まずはこの取り組みに対するご理解と推薦候補予定者へのご支援をお願いいたします。
 そのうえで、これまでの各級選挙では、投票率の低下が大きな課題となっています。
 投票を棄権する要因として、政治や選挙は「難しい」「自分には関係ない」といったことが挙げられていますが、今、コロナ禍という未曽有の事態の中で、先行きを含めて自分たちの生活が脅かされていることからすると、その不安を払拭することの第一は政治にあると思います。政治は自分たちの生活に直結するもの、そして「働く者・生活者の視点からの政策を実現してくれるのは誰なのか」、「誰が自分たちのことを考えてくれるのか」、そのことの実現に向けて努力してくれる人を選ぶのが選挙なわけであります。
 そのことの理解活動を徹底していくことで投票の棄権防止、投票率向上に向けて、それぞれの立場での取り組みをお願いいたします。連合千葉としても、推薦候補者の必勝の必勝に向けて、推薦候補者の周知活動はもちろん、投票の棄権防止についても、広く社会に訴えていく所存です。

 3点目は、コロナ禍での組合活動・組織活動についてです。昨年の連合千葉の活動は、新型コロナ感染拡大防止の観点から、密集・密接・密閉のいわゆる三密を避けるために大きな制約が伴いました。各種集会や会議については、中止や持ち回り開催、あるいはウエブ併用開催等々、現状ではやむを得ないとの判断をしてきたところでありますが、コロナ禍での対応はもちろん、アフターコロナの生活様式といったことを勘案すれば、その具体的な対応を検討していかなければ、連合運動、組合活動の後退につながりかねないと極めて強い危機感を持っています。足元の状況下で従来の取り組みが制約されるのであれば、改めてその活動・行動の目的に照らし合わせ、今の環境下での手段を検討していくことが求められていると考えています。我々連合千葉事務局もそうした視点で検討をしていく所存ですが、それぞれの構成組織・地協においても、同様の視点での検討・実践をお願いします。
 一方で、コロナ禍において、連合への労働相談も増加しています。働く人は一人では弱い立場にあるわけですから、現状のような働くことの環境が厳しい状況にある中では、労働組合の原点たる働く人が集り一緒になって改善をするという、集団的労使関係をどう構築していくかが課題であると考えています。ナショナルセンター・連合として、弱い立場の働く人達に支援の輪を広げていく、そんな活動が求められていると思います。連合千葉としても、こうした役割・期待を踏まえつつ、各地域協議会と連携をしながら対応していく所存です。

 結びに、今年も様々な環境変化が予想される中で、課題も山積していますが、時々の状況把握を適切に行いつつ、連合千葉・構成組織・地域協議会が一丸となって課題解決に向けた取り組みを進めていくことを決意として申し上げ、そして今年が各構成組織、関係団体、皆様にとって、実り多き1年となることを祈念し新年の挨拶とさせていただきます。
 今年1年、よろしくお願いいたします。

以 上

下記のURLより動画による新年挨拶が視聴可能です。
http://chiba.jtuc-rengo.jp/siryou_event2021shinsyun.html

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