第91回千葉県中央メーデー
メーデー宣言
本日、私たちは100年を迎える91回目の千葉県中央メーデーを前例のない形で開催した。
メーデーは、1886年に米国の労働者が1日8時間労働を求めてゼネストに起ち上がったことを起源としている。日本のメーデーは、1920年5月2日に第1回が開催された。戦争などで一時禁止に追い込まれたが、第二次世界大戦後メーデーは力強く復活し、働く者の団結と連帯を通じて、労働者の地位や労働条件の向上、人権・労働基本権の確立などに深く貢献してきた。 そして今年、メーデーは100年を迎える。この100年の節目に、メーデーの原点に立ち、果たしてきた役割を振り返り、改めてすべての仲間が団結・連帯することの重要性を確認したい。
世界は今、新型コロナウイルス感染症の恐怖に脅かされている。それは社会や経済、そして雇用に深刻な影響を及ぼしている。しかし、こうした厳しい状況の中にあっても、命と健康を守り、社会を維持し、経済を動かすために懸命に働き続けている方々の存在と頑張りについて、改めて全体で認識し、心からの感謝の気持ちを共有したい。 この間私たちは、新型コロナウイルス感染症の影響で困難な状況に直面している方々に向き合い、その声を受け止めてきた。そして、中央・地方で、政府や行政、政党に対し、感染症拡大抑止を最優先に取り組むことや生活確保・事業継続のための緊急措置など、大胆かつ速やかな緊急対策を求めてきた。
メーデーの精神である、働く者や生活者の立場から、すべての仲間の力を結集して、この極めて厳しく未曽有の難局を乗り越えるために、労働組合としての社会的役割を果たしていかなければならない。
今こそ私たちは、国際連帯を深め、この経験を通じて社会の変革を促し、私たちが掲げる誰一人取り残されることのない公正な社会の実現、平和・人権・環境が守られ、誰もが笑顔のあふれる未来を構築できるよう全力を挙げて取り組むことをここに宣言する。
2020年4月29日
第91回千葉県中央メーデー |