連合千葉

連合千葉 第93回千葉県中央メーデー

メーデー宣言

第93回千葉県中央メーデー
  メーデー宣言

 本日、私たちは第93回千葉県中央メーデーを開催した。
 日本のメーデー100年となった2020年から今日に至るまで、新型コロナウイルス感染症により、人と人との接触が制限されてきた。第93回千葉県中央メーデーは、未だコロナ禍の収束の見通しが立たない状況から、昨年に続いて、会場とWEBでつなぎ結集した。働くことの尊厳を守り、働く者の多様な思いを集結させるメーデーに際して、「つながること、団結すること」の重要性を再確認し、この喜びを皆で分かち合おう。

 国内に目を向けると、激甚化・頻発化する自然災害をはじめ、私たちの生活に多大な影響を及ぼし続ける感染症、そして浮き彫りとなった社会的セーフティネットの脆弱性や深刻化するさまざまな格差が、今なお社会に大きな痛みを与えている。
 特にコロナ禍は社会の脆弱さと不条理を明らかにした。だからこそ私たちは、自己責任の「自助」ではなく、支え合い・助け合いの「公助」と「共助」に重きを置く。その実現のためにも、ジェンダー平等はもとより、多様な価値観・背景を持つさまざまな人たちの社会対話をさらに進めよう。

 他方、世界に目を転じたとき、決して看過できないことがある。今から2ヵ月前、ロシアがウクライナへの軍事侵攻を開始した。独立国の主権とそこに暮らす人々の生活を踏みにじり、平和と秩序を武力によって破壊する暴挙を断じて許してはならない。
 さらに、ミャンマーでの市民弾圧など、人類普遍の価値たる人権を、今なお侵害し続ける国も存在する。今こそ私たちは、平和・人権・環境・労働が守られる、自由で民主的な世界の構築に向け、国際連帯を深めていこう。

 今この時も、私たちの生命・生活、そして社会を懸命に支え続けている数多くの働く仲間がいる。社会を支え続ける仲間たち、すべての働く仲間の奮闘を互いに称えつつ、誰一人取り残されることのない社会、一人ひとりが尊重される多様性を認め合う社会をめざし、みんなが輝く未来を、力をあわせてつくっていこう。
 以上、ここに宣言する。

2022年4月29日
第93回千葉県中央メーデー

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