資料
千葉県へ「2025年度政策・制度 要求と提言」を要請
日 時:2025年7月16日(水)10時00分~
場 所:千葉県庁本庁舎 知事応接室
出席者:<千 葉 県> o熊谷 知事
o 関 商工労働部長
o重藤 雇用労働課長
<連合千葉>o永富 会長
o伊藤 副会長(政策委員長)
o中島 事務局長
o滝本 部長
【内容】
「2025年度政策・制度 要求と提言」を永富会長から熊谷知事へ手交し、永富会長より要請にあたっての代表あいさつを行いました。その後、中島事務局長より具体的要請項目についてポイントを絞って補足説明を行いました。
これを受けて熊谷知事よりコメントがありました。
「会長あいさつ」および「知事コメント」は次のとおり。
【連合千葉 永富会長あいさつ(要旨)】
2025春季生活闘争につきましては全体で5.25%の賃上げとなり昨年を上回る結果でした。一方、実質賃金はマイナス、日銀発表の6月の生活意識に関するアンケート調査では6割以上の方が生活にゆとりがなくなってきたと回答され、加えて、トランプ関税によるリスクが高まっている状況です。県内ではJDIの関係、さらに昨日は日産の追浜工場の閉鎖というセンセーショナルな動向もありました。
現在行われている参議院議員選挙でも経済対策が争点となっておりますが、まずは国がしっかりと道筋をつけていただくことはもちろんとして、千葉県の発展によって経済の好循環をまわすことも欠かせないと思います。これから地域別最低賃金の論議が本格化していきますし、県では総合計画を策定しているという局面ですが、この中でも、成田空港をはじめとした千葉経済圏の確立が提唱されています。私も策定メンバーですが、働く者の視点で見ても方向性は変わらないと思っており、引き続きの連携とご議論をお願いしたいと思っております。
各論についても少し触れておきますが、目指すべき社会に向けた構造的な課題、防災・減災をはじめとした地方・公共サービスに関するもの、教育や子育て・介護など福祉の関係、交通政策など多岐に亘る要請となっております。今後の県政運営に取り入れていただければと思いますし、県内市町村との連携・フォローもお願いしたいと思っております。安心して働き暮らしていける、選ばれる千葉県を目指し県民目線で実効性がみられる県政運営をお願いいたします。
【千葉県 熊谷知事コメント】
今年も、このように提言を取りまとめていただき感謝申し上げます。それぞれの産別・単組の現場で働く方々が実感されている課題が集まっており、県としても政策を立案する際の参考にしたいと考えています。
物価高騰、そしてアメリカの関税措置など、県内企業の環境は大きな変化が予想されております。企業に寄り添って、働く人たちにとっても、経営者にとっても、千葉県で事業が続けられるよう、我々としても中小企業支援にしっかり取り組んでいきたいと思っています。
以前より要望いただいている、カスタマーハラスメント防止については、対策の強化を含めて、労働者の方々が安心して働ける環境の整備を進めてまいります。そして、求職者と企業のマッチングなどについても取り組んでまいります。
成田空港を含めた産業拠点の形成は、一歩ずつ一歩ずつ着実に進んできております。千葉県全体が国家戦略特区に指定されましたので、企業等からの規制緩和の提案や、投資を呼び込んで、千葉県経済全体のパイを増やせるように、しっかり取り組んでいきたいと思っています。
多様性の尊重については、皆様方には以前よりリーダーシップを発揮していただいております。県の条例に基づいて、それぞれの立場の方々がしっかりと、その人らしく生き、そして活躍し、働き続けることのできる社会を一緒に作っていきたいと思っています。
提言書に記載されていることは、いずれも重要なことばかりですので、しっかりと施策に反映できるように努めていきたいと考えています。
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